白内障
- 2025.02.27
- 目の病気
大阪梅田の漢方薬局「人間医学社」阪急梅田駅より徒歩1分
CONSULTATION
白内障は、目の中でレンズの役割をしている水晶体が白く濁るために起こる疾患です。
水晶体が濁ると、目に光が十分に入らないので、物が見えにくくなります。
主な症状は、物がかすんで見える、まぶしく感じる、左右で明るさが異なる、薄暗い場所で物が見えにくい、
片方の目で見ると物が二重に見えるなどいろいろです。
水晶体は「クリスタリン」という透明なタンパク質が規則正しく並んでできています。
これは一生入れ替わることがないので、生まれたときから強い光による酸化を受け続けることになります。
するとクリスタリンは劣化していきます。
一度クリスタリンが劣化してしまうと修復ができません。
そのため加齢とともに水晶体の透明度が徐々に失われていきます。
一度濁ってしまうと元の状態には戻らないと考えられています。
個人差はありますが、水晶体の濁りは年をとるにつれ、誰にでも起こってきます。
60代では約40%、70代では80%以上の人が、白内障になっているといわれています。
ビルベリーなどに含まれているアントシアニンにはクリスタリンの劣化によって起こるタンパク凝集を
抑制する効果が期待できるといわれていますので、白内障の予防につながる可能性があります。
白内障を放置すると、水晶体が膨らんで虹彩が持ち上げられ、眼内の房水の流れが悪くなります。
すると眼圧が上がり、緑内障が進行します。
白内障は水晶体が濁る病気ですが、加齢性の白内障の場合は、水晶体が硬くなったり大きくなったりします。
硬くなると老眼の症状が出るほか、大きくなると房水の排出口がふさがれ、緑内障へとつながる恐れがあります。
「まだ見えるから」と放置するのは、とても危険です。
食事で摂り込まれた糖質は、血液中のブドウ糖=血糖になります。
血糖とタンパク質がたいおんでゆっくり温められるとゆっくりと結合し、糖化反応が起きるのです。
食品に含まれる糖とタンパク質が、加熱されて褐色になることを「メイラード反応」といいます。
ホットケーキにこんがり焼き色がつくのも、メイラード反応によるものです。
この反応は、水晶体や骨、血管などでも起こります。
体内でもタンパク質に変化が起こり、茶色くなったり硬くなったりするのです。
コラーゲンで起こると、白内障のほか、骨粗鬆症や動脈硬化などにもつながります。
糖化反応によって生成されたAGEs(身体のさまざまな老化に関与する物質)は、どんどん体に蓄積されていき、悪影響を及ぼします。
AGEsは、糖の影響だけでなく、飲酒や喫煙、脂質の過剰摂取といったさまざまな要因で生成されることが分かっています。
特に揚げ物などは、AGEsを多く含むため、糖化を抑えるためには控えたほうが良いでしょう。
なお、当店でも、こうした悩み相談のお客様は数多くいらしています。
薬剤師として、こうしたご相談をうけたまわります。 ぜひお問合せください。
株式会社人間医学社 代表取締役
平成16年薬科大学卒業 平成17年薬剤師免許取得