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過活動膀胱

過活動膀胱の特徴

尿意切迫感:突然、我慢できないほど強い尿意が起こる→少量の尿でも膀胱が過剰に反応してしまうため。

頻尿:日中に8回以上トイレに行くことが多い→膀胱が十分溜まる前に収縮してしまうため。

夜間頻尿:夜中に1回以上起きて排尿する→睡眠の質が低下し、日中の疲労につながる。

切迫性尿失禁:トイレに間に合わず漏れてしまうことがある→強い尿意を伴って膀胱が勝手に収縮するため。

なぜ起こるのか?

加齢による膀胱の線維化で膀胱の粘膜が萎縮し膀胱自体が縮んでしまう。

繰り返し細菌性膀胱炎があった方や、自己免疫(免疫細胞が誤認して膀胱粘膜を傷つけてしまう)による間質性膀胱炎などの経験がある方など

膀胱粘膜に何らかの慢性炎症があり、膀胱が過敏になっている。

加齢、ストレス

膀胱が制御する神経の損傷は、神経因性膀胱と呼ばれ、尿を溜めたり、排出する信号がうまく働かない。

脳血管疾患、パーキンソン病、脊髄疾患などが背景にある場合も

どれくらい多い?

日本では排尿障害に対する疫学調査が行われており、

2022年の調査では過活動膀胱は40歳以上の男女の13.6%の方が過活動膀胱に罹患していることが示されています。

また、その約半数が尿失禁(切迫性尿失禁)を伴うことも示されています。

行動療法

1.膀胱訓練

尿をなるべく我慢させる訓練法であり、無治療に対する優越性や、無作為試験において抗コリン薬とほぼ同等の効果が報告されています。

また、副作用の報告はなく、安全性も高い療法です。

具体的には、やみくもに排尿を我慢するのではなく、排尿日誌などで、

日中および夜間に膀胱の最大容量を把握したうえで、どのくらい我慢するか目標を設定して訓練していくことが効果的です。

2.骨盤底筋訓練

骨盤底筋訓練は女性の腹圧性尿失禁に対して有効であることがすでに示されていますが、切迫性尿失禁にも有効です。

正確な改善メカニズムは不明ですが、骨盤底筋訓練による尿道の収縮により尿道への尿の流れ込みを改善させ、

それにともなう排尿刺激を抑制することで過活動膀胱の改善につながると考えられています。

加齢による膀胱の萎縮を防ぐものとして、おすすめしている漢方などもありますので、お気軽にご相談ください。

この記事を書いた人

薬剤師 大浦荘一

株式会社人間医学社 代表取締役

平成16年薬科大学卒業 平成17年薬剤師免許取得