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血液をせき止める血栓

私たちの体内に張り巡らされている血管は、すべてをつなげると全長10万㎞にもなり、これは地球を2周半もする長さです。

この血管のどこかが詰まって、血液の流れをせき止められると、細胞への酸素や栄養の供給が即座にストップしてしまいます。

こうして引き起こされる病気の代表格が、突然死に直結する脳梗塞や心筋梗塞です。

年齢とともに増える動脈硬化症や静脈瘤(血管がコブのようにふくれ上がる)なども、同じく血管の詰まりから発症する病気です。

このように重病・持病の根本原因となる血管の詰まりは、血管内にできる血栓によって引き起こされます。

血栓とは呼んで字のごとく、血管に栓をして詰まらせる血液の固まりのことです。

もとを正せば、体の防御反応から血管内に発生するものです。

まず、血管壁が損傷すると、血液中の血小板が集まってきて、その傷口をふさぎます。

この血小板が固まるとフィブリンという物質に変化し、傷口をさらに強固にカバーします。

これが血栓です。

そして、傷口が完全に修復されると、血栓はプラスミンという物質によって溶解・除去されていきます。

ここで問題になるのが、年齢とともにこのプラスミンの作用が衰えていくことです。

そのために、血管壁に血栓が居残って、血液の流れをせき止めてしまうのです。

50代で34%、60代で50%、70代ではほぼすべての人の血管に血栓ができている、という報告があります。

脳梗塞や心筋梗塞など、血栓によって起きる病気=血栓症のリスクもそれだけ上昇するわけです。

赤ミミズ酵素

赤ミミズ酵素の原料は、欧米産のレッドウォームと呼ばれる細い食用ミミズです。

この表皮を取り除いて、中身すべてを凍結真空乾燥して粉末化したものが赤ミミズ酵素です。

ミミズはそもそも不思議な生態を持っていて、死んだ後、その体が溶けて土にかえっていきます。

ミミズはその体内に、死んだタンパク質を溶かす酵素を持っているのです。

日本で発見された「ルンブロキナーゼ」というこの酵素こそ、血管内の血栓を溶かす作用が期待されているものです。

その一方でルンブロキナーゼは、体内で生きて活用されているタンパク質を溶かすことはありません。

つまり、健康な血管や内臓の細胞に影響を与えることはなく、副作用の心配がいらない点も大きなメリットといえるでしょう。

血管の網目に詰まった老廃物も同時に溶かすことから、血管の若返り(しなやかな弾力)の回復にも有効と考えられています。

この記事を書いた人

薬剤師 大浦荘一

株式会社人間医学社 代表取締役

平成16年薬科大学卒業 平成17年薬剤師免許取得