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腎臓は毛細血管が多い

腎臓も年をとる

腎臓の機能低下にはさまざまな要因がありますが、その一つに加齢があります。

年齢を重ねることで、腎臓病のリスクは上がっていきます。

実際、腎臓病が慢性化した慢性腎臓病(CKD)の患者数は、加齢とともに上がっていくことがわかっています。

日本の慢性腎臓病の患者数は、推計で約1330万人いるといわれています(「CKD診療ガイド2012」日本腎臓学会編)。

慢性腎臓病は、その進行状況によってステージ1から5までの5段階に分けられます。

ちなみに、ステージ3は5段階のステージのなかで、もっとも患者数が多い段階です。

特に腎臓病を患ったわけでも、暴飲暴食を続けたわけでもなくても、加齢に伴う変化だけでステージ3になる人も少なくありません。

ステージ3では腎臓機能が低下し、夜間頻尿、貧血、血圧上昇、むくみなどの症状が出てくる可能性はありますが、

多くの人は「年だから」と片づけてしまう程度の症状で、腎機能が低下しているという自覚症状はまずないのです。

割合を見ると、50代では少ないものの、60代で2割弱、70代に入ると約3割と、その割合はぐんと高くなり、

80代では半数近くの人が放っておいても慢性腎臓病になっていることになります。

60代を過ぎると割合が高くなる理由の一つに、毛細血管の減少があります。

60代になると毛細血管の数が4割も減るといわれています。

腎臓と毛細血管の関係

「人は血管から老いる」といわれていますが、毛細血管をいい状態に保つことがとても重要です。

なぜかというと、毛細血管は全身の血管の99%を占めており、全身の細胞に酸素や栄養を届ける最前線の血管だからです。

そして腎臓は、この毛細血管が非常に多い臓器で、毛細血管のかたまりといってもいいぐらいです。

全身で一番血流が多い場所でもあります。

動脈や静脈の数は生涯変わりませんが、残念ながら毛細血管は減る運命にあります。

加齢によって、毛細血管に絡みついていた周皮細胞という組織がゆるんでくると、血管の中身が漏れ出たり、

血流が低下したりします。

このような血管はやがて、管はあるけれど血液が流れていないゴースト血管になります。

ゴースト血管とは、血管が死ぬ一歩手前の状態です。

この状態が長く続くと、完全に脱落してしまいます。

毛細血管が減る大きな要因は加齢によるものですが、それだけではありません。

生活習慣も影響します。

加齢に生活習慣の乱れが加わると、腎臓の劣化は加速してしまいます。

毛細血管はとても細くもろいため、血流が悪くなったり詰まったりすれば、すぐに影響を受けてしまいます。

当社では毛細血管のような細い血管を拡張して流れをよくするオススメの漢方などもありますので、

気になる方はお気軽にお問い合わせください。

この記事を書いた人

薬剤師 大浦荘一

株式会社人間医学社 代表取締役

平成16年薬科大学卒業 平成17年薬剤師免許取得