先月は、「気・血・水」という言葉の「血」について話した。その中で「水は、生体防御に関わる免疫機能や皮膚・粘膜を総じたものを指す」と紹介した。
私たちは、食べ物を食べることで、栄養豊富な体になる。すると、その栄養豊富な体を狙って、ウイルスや細菌などが体の中に侵入しようと襲ってくる。この侵入を防ぐのが「水」である。漢方では、「水」の働きは生体防御だと考えられている。
体内をめぐる「水」
「水」とは、その字の通り、血液以外の体内の水分のことを指す。唾液、汗のほか、胃液、腸液、尿のような分泌液や排泄液、リンパ液や細胞間液も「水」に含まれる。リンパ液や細胞間液は血液の一部でもあるが、リンパ液には、リンパ球をはじめとするさまざまな生体防御機能が存在し、外部から侵入する病原体から、私たちの体を守っている。
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