日本は世界一の長寿国である。2022年9月の総務省の発表によれば、65歳以上の人は昨年より6万人増え、過去最高の3627万人。総人口に占める割合も29・1%と過去最高で、これからも増加すると考えられる。ただし、こういう高齢者の数が増えているのは人間だけで、他の動物では考えられない。
というのは、人間は死ぬ前に「老化」という過程があり、成長して老化して死ぬのだが、他の動物は老化期間(老後)がほとんどないからだ。我々は少しずつ老いていく老化という過程があるのが当たり前に思っているが、他の動物からすれば人間は特殊なようである。
そこで今回は、なぜ人間には長い老化の過程があるのか、またその老化期間をより良く過ごすためにはどのようなことが必要なのかについて小林武彦(東京大学定量生命科学研究所)教授の話を参考に考えてみたい。
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