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情報をよむ(7) オートファジー ㈱人間医学社会長 大浦 純孝

2023年1月1日

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 今回は、「オートファジー」について述べてみたい。
 オートファジーというのは、細胞内のゴミ(ダメージを受けたタンパク質や細胞小器官など)を回収し、分解してリサイクルする現象のことで、すべての真核生物(酵母や植物、動物など)に備わっている。この詳しい仕組みを発見されたのが大隅良典・東京工業大学栄誉教授で、2016年にノーベル生理学・医学賞を受賞された。
 オートファジー(Autophagy)という言葉は、ギリシャ語の「自己」を表わす「auto」と、「食べる」の「phagy」を組み合わせた合成語で、日本語に訳すると「自食作用」となる。
 これを命名したのはベルギー人の生化学者クリスチャン・ド・デューブで、1963年のことである。彼はオートファジーを見つけようとして見つけたわけではなく、飢餓状態にしたラットの肝臓を電子顕微鏡で見ていた。そこでは細胞内の細胞質の一部を包み込んでいる袋状のものがたくさん見えた。その様子から、細胞は自己の成分を自分で食べて分解しているのではないかと考えた。これは自分を食べているということでオートファジーと名付けた。
 ただ、その後は、オートファジーの論文は年間で数本しか発表されないような状態がつづいた。重要性が分かっていなかったし、研究をするのが難しかったからだ。しかし、2005年くらいから増え始め、今では年8000本くらいにまで急増している。

 ・・・・・(続きは1月号をお読み下さい)

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