今回は、病気と栄養について、その中でも主にガンに対する栄養療法について述べてみたい。
ガンで起こるサルコペニア
ガンは体内に慢性炎症がある状態として捉えられている。慢性炎症は一過性で治まるはずの炎症反応が低い程度ではあるものの、長期間持続して慢性化した状態である。このような状態が続くと、体はストレスと感じ、炎症性サイトカインを放出する。
*炎症性サイトカイン
炎症反応を促進する働きを持つサイト
カイン(炎症の重要な調節因子が細胞
から分泌される低分子のタンパク質の総称)。
すると、炎症によってダメージを受けた細胞を修復しようとしてエネルギー消費量が増える。このときエネルギー源としてタンパク質も使われる。またサイトカインの原料としても使われたりして、じわじわとタンパク質が消費されていく。つまり、ストレスがあると体重が増えないのである。
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