貧血とは、血液中の赤血球の中心にあるヘモグロビン(血色素)の濃度が低くなった状態を指す。
その症状は息切れ、頭痛、めまい、ふらつき、立ちくらみなどの症状が起こる。ヘモグロビンは酸素とくっつくことで、酸素を体のすみずみまで運ぶ大事な役割を果たしている。貧血になると、体内の酸素が少なくなり、それによって様々な症状が出る。
この酸欠状態をキャッチするのは貧血予防ホルモンともいうべき「エリスロポエチン」だ。エリスロポエチンが出てくるのは腎臓の糸球体と尿細管の間に存在する細胞である。そしてエリスロポエチンは骨髄に働いて、赤血球をつくる命令を出す。
腎臓は体の酸素不足を自分自身への血液の供給不足として敏感に感じ取り、体が貧血気味になるのを防いでいる。このメカニズムを利用しているのがオリンピックの強化選手達である。
具体的には高地トレーニングで、高地は酸素濃度が薄いため、血中の酸素濃度が低下する。血中の酸素濃度が低下すると、それを感知してエリスロポエチンの量が増加する。すると赤血球の数が増加することになる。つまり酸素運搬機能が上がり、運動能が向上するわけである。
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