脂肪のトラブルといえば、やはり多くの方がイメージされるのは「肥満」のことだと思う。
「あまり食べないのに、どうして太るのでしょうか?」「1日にせいぜい1食か2食しか食べないのに痩せないのは何故?」といった疑問は、今や切実な悩みとなっている。
昭和30年代頃までは肥満の悩みなど、ほとんど一般の人にとっては関係ない問題だったと思う。それがここにきて大きな問題となってきているのは何故だろうか。
昭和30年代と現代とを比べてみると、その間に食生活の面で変わったことといえば、糖質が減ったことと、脂質が増えたことだろう。タンパク質は若干増えているが、これは肥満の増加にプラスに作用したとは思えない。
では、他に何が変わったことがあったのだろうか。食生活以外のことでは運動不足とか、仕事の機械化が進んだことや、室内環境における快適化が進んだこと、防寒具の進化、交通手段の発展など様々な要因が考えられ、それらの影響は非常に大きいことは言うまでもない。
しかし、ここでは食生活の面、それも「時間栄養学」の面から考えてみたい。
朝食を摂ると痩せやすくなる
時間栄養学は「時計遺伝子」が発見されてから急速に発展してきたものである。
すなわち「1日のうち何時(いつ)、どんな速さで、どんな順序で、何を食べるか」ということから、時間と栄養の関係が明らかになってきたからである。
例えば、朝食を食べることの大切さについても、時間栄養学の研究から明らかにされたのである。
これまで栄養は何時食べても同じように代謝され、エネルギーが消費されると思われていた。
*代謝とは、食事で摂る栄養素を体内に取
り入れ、エネルギーとして消費したり、
古い細胞を新しい細胞に生まれ変わらせ
て身体をつくったりすること。
・・・・・(続きは11月号をお読み下さい)
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