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胸のトラブル(上)人間医学社会長 大浦 純孝|月刊「人間医学」5月号より

2021年5月1日

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 日本人の死因の第2位である心疾患には虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)や心臓弁膜症、不整脈、心不全などがある。その中で、今回は心房細動を中心に考えてみたい。

   不整脈の王様

 心房細動というのは、心房が細かくけいれんするように動く不整脈の一種である。心房細動の患者は日本には約170万人いると推定されており、高齢になるほど発症率は高くなる。70代では約5%、80代では約10%、90代では約25%の人が心房細動をもっているとみられる。超高齢社会を迎えた日本ではこれからも増えると考えられており、「不整脈の王様」とも「21世紀の心臓の流行り病」ともいわれている。
 心臓は心筋という筋肉でできていて、四つの部屋に分かれている。心臓の上の方の二つの部屋を「心房」といい、下の二つを「心室」という。心臓はこれらの四つの部屋が、タイミングよく収縮と拡張を繰り返すことで、全身に血液を循環させるポンプとして働いている。
 心筋が動くのは、心臓に弱い電気が流れるからである。その電気を作る発電所にあたる場所は、右心房の上のほうにある「洞結節」という5~10㎜の組織である。ここで作られた電気は心房に伝えられ、心房と心室をつなぐ継所である「房室結節」を通り、左右の心室に伝わる。
 この電気信号の乱れを総称して不整脈という。不整脈にはたくさんの種類があり、心房細動はその一つである。不整脈の重症度は心房が興奮する回数によって分けられる。正常な興奮回数は1分間に規則正しく60〜100回であるが、100〜250回を「頻拍」、250〜350回を「粗動」、350回以上を「細動」といい、不規則に動いている。それだけ細動は重症度が高い不整脈ということである。
 さらに、心房細動は持続時間によって、
・発作性心房細動…1週間以内に自然に止   
 まる
・持続性心房細動…1週間以上持続するが
 自然にあるいは治療により止まる
・永続性心房細動…何をしても止まらない
 に分けられる。

 ・・・・・(続きは5月号をお読み下さい)

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