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コレステロールの功罪(上)人間医学社会長 大浦純孝|月刊「人間医学」2月号より

2020年1月25日

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 血液中のコレステロール値が高いと、心筋梗塞や脳梗塞を起こしやすくなる。病院では主にスタチン系薬剤(リピトール、リポバス、メバロチンなど)というコレステロール低下薬が出される。これはコレステロールの体内での合成を抑える薬である。
 1978年に、三共株式会社(現・第一三共株式会社)の研究員だった遠藤章博士(現・東京農工大特別栄誉教授)が、この薬の原型となる「コンパクチン」と呼ばれる物質を青カビから発見された。現在ではこれを基にさまざまな種類のスタチン系薬剤が開発されており、世界中で最も売れている薬の1つである。
 コレステロールの合成
 血中コレステロール値が高いと、コレステロールを多く含む食品の摂取を制限される。しかし、コレステロールは70〜80%が肝臓の細胞で作られ、食事に由来するのは20〜30%ほどである。
 コレステロールは肝臓で20以上の工程を経て合成されるが、主要経路を示すと〈月刊誌図参照〉のようになる。すなわち、酢酸からアセチルCoA→HMG‐CoA→メバロン酸→スクワレンを経て、コレステロールが作られる。その各工程には酵素が関わっている。
 その中で、HMG‐CoAからメバロン酸ができる部分を“律速段階”といい、ここでコレステロールの合成過程のスピードが決まる。この律速段階に関わる酵素(律速酵素という)が「HMG‐CoA還元酵素」である。コレステロール低下薬であるスタチン系薬剤には、この酵素の働きを少しだけ抑える作用がある。するとメバロン酸が作られるスピードが抑えられ、後の工程がスムーズに進まず、コレステロールの合成が最大50%も抑えられることになる。
・・・・・(続きは2月号をお読み下さい)
 
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