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心 房 細 動|月刊「人間医学」9月号より

2018年8月25日

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 最近になって心房細動の治療について質問を受けることが多くなった。
 あの巨人軍終身名誉監督の長嶋茂雄さんがこの病気だったことで、耳にされた方も多いのではないかと思う。心臓の中の心房という場所が細かくけいれんするように動く不整脈の1つである。
 心房細動は日本人全体では約80万人の患者がいると推定されており、高齢になるほど発症率が高くなることがわかっている。70代では5%、80代では10%。90代では25%の人が心房細動をもっているとみられている。
 不整脈の重症度は脈拍の多さで分けられ、1分間に100〜250拍を「頻拍」、250〜350拍を「粗動」、350拍以上を「細動」という。それだけ「細動」は重症度が高い不整脈ということだ。
 症状としては動悸を感じることがあるが、胸部の違和感、胸痛などを訴える人もいる。また血圧が下がって息切れがする、めまいがするといった症状を呈する人もあるが、1/3近くの人は症状を感じないことがあるようだ。
 心房細動が問題になるのは、1つには脈が速くなることで心臓の働きが悪くなって息切れ、疲れやすい、血圧が下がってめまいがするといった心不全の症状が出ることだ。
 いま1つは心房の中に血液の塊(血栓)ができることだ。この血栓がはがれて血液に乗って流れていき、脳の血管に詰まると脳梗塞を起こすことがある。
 心房細動が原因で起こる脳梗塞は脳梗塞全体の約1/3といわれているが、じっさいはもっと多いのではないかと考えられている。なにしろ心房細動の1/3ほどの人は症状がなく気がつかないので、こういう人に起こった脳梗塞の原因が心房細動とはわからないのである。
 ところで、脳梗塞全体の約25%は原因不明の潜因性脳梗塞と呼ぶそうだが、その原因として最も多いのが発作性心房細動だろうと考えられている。つまり、心房細動は脳梗塞の原因として最も多いのではないかということだ。
 それだけに安全かつ有効な血栓溶解作用をもつものが脳梗塞の治療薬として期待されるわけだが、今のところそのような薬剤はない。現在の血栓溶解剤は安全面で問題があるため、使用に対する時間制限が設けられている。かくして現在は血液凝固阻止剤が予防薬として使用されているが、これも血液凝固作用という生理的反応にブレーキをかけるものだけに、副作用の点で問題がある。
 その点、「ルンブルクス・ルベルス」という食用ミミズの酵素は安全かつ有効に血栓溶解作用を発揮してくれるものだけに、大きな期待が寄せられている。
   
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