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女性と貧血|月刊「人間医学」9月号より

2017年8月25日

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 ウツ・パニック障害を含めた気分障害患者数は1996年には43・3万人、2002年には71.1万人、2005年には92.4万人、2008年には104.1万人と著しく増えてきている。
 しかし、その治療はといえば薬物療法、心理療法、認知療法といった治療方法が大半だとされているが、その患者数の増加をみるかぎり、こうした治療方法のいずれもが効果をあげているとは言いがたいところがある。
 そもそも心の働きにかかわる脳内神経伝達物質は栄養素によってつくられるわけだから、心の病の治療における第一選択は栄養療法であるべきだと思う。
 食糧事情が貧しかった戦中、戦後に比べると、現代はあり余るほどの食べ物で満ち溢れている。
 しかし、その選択肢が拡がり過ぎたため、かえってその食べ方には偏りが出てきてしまったのである。甘い物ばかりを食べる、油っこい物に目が無い、アルコールに依存しきっている………。
 これらはタンパク質やビタミン類、ミネラル類といった神経伝達物質の材料となるものが欠けた食べ物である。
 最近、精神科医の藤川徳美医師が「タンパク質+鉄」の摂取で、ウツ・パニックの障害が劇的に良くなることを報告されている。
 それは藤川医師の心療内科を受診する患者の多くがフェリチン値が著しく低い方が多いという事実に気付かれたからである。ちなみにフェリチン値が低い場合を潜在性鉄欠乏症といい、“隠れ貧血”とも呼ばれる。
 欧米では、フェリチン値100ng/ml以下は鉄不足であるとみなされるが、その基準に照らすと日本女性の99%は鉄不足ということになる、と藤川医師は警告されている。藤川医師を受診する女子高生のほとんどは、フェリチン値10ng/ml以下という重篤な鉄不足に陥っているという。彼女らの主な症状は不登校、過換気症候群、自傷行為、すぐにキレるなどである。
 鉄の吸収メカニズムはここ最近大きく変わり、鉄欠乏時には非ヘム鉄の吸収率が非常に高くなることが分かってきた。つまり、鉄欠乏時にはレバーよりも小松菜などの葉物野菜が効果的で、さらに吸収率を高めるために、還元作用のあるビタミンCや、キレート作用のあるクエン酸や含硫アミノ酸などを一緒に摂ることがすすめられる。もっとも効果的なのは「梅肉エキス」である。
 こうした植物性食品で鉄分を摂るかぎりは、鉄の過剰症の心配はしなくてもよい。
 
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