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栄養状態|月刊「人間医学」7月号より

2016年6月25日

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 重い病気のために手術をしなければならないといった相談があった場合、人間医学社では先ず「ルミンA」をすすめている。手術後の経過が良好であることが経験的に知られているからである。
 たとえば、ガンの手術後に抗ガン剤や放射線といった治療を受けざるを得ない場合、術前に十分にルミンAを服用されていると、術後の経過が順調で、しかも副作用がほぼ抑えられるというメリットがある。
 ただ術前と一口にいっても、栄養状態がいい人の場合は5日ほど前でもよいが、栄養状態が悪い人の場合はできれば1〜2ヵ月前から服用されるほうがよい。
 というのも、ルミンAを服用すると多くの場合、食欲が出てくるからである。ルミンAだけでは食欲がもう一つ湧かないという場合は、「大熊柳」のような漢方系食品の併用をすすめている。
 手術を受ける場合、栄養状態をよくしておかないと、手術によって身体が弱り、傷の治りも遅く、感染症などの合併症を発症する確率が高くなってしまうことが問題になっている。
 藤田保健衛生大学医学部の東口高志教授は次のようなデータを示されている。それは栄養状態を評価する際の重要な指標の一つである血清アルブミン値と術後の合併症発生率や死亡率との関係を調べたものだ。
 それによると、血清アルブミン値が4.6g/dlと十分な場合は、術後30日以内の合併症発生率は10%、死亡率は1%未満だが、血清アルブミン値が2.1g/dl と半分以下の場合は、合併症発生率は65%に、死亡率は29%に跳ね上がっている。
 どうしてそのような結果を招くのだろうか。手術によって身体が傷つけられると、身体はホルモンやサイトカインを出して血糖値を上昇させる。ところが、上昇した血糖を細胞にとり込むインスリン受容体の機能は一時的に低下する。そのため血糖を細胞内にとり込めず、術後は高血糖を起こしてしまうのである。
 ところが、術後は傷ついた細胞を修復するために大量のエネルギーが必要だ。しかし、その大切なエネルギー源である糖を術後はうまく利用できないのである。つまり術後にたとえ栄養補給を行なっても、うまく補給できるとは限らないということだ。こうした理由から、この時期をうまく乗り切るためには術前の栄養状態をよくしておかなければならない、と東口教授は説明されている。ガン患者の死因を調べたデータでは、その八割近くがガンそのものではなく、感染症で亡くなっている。その原因は免疫機能が低下しているためだが、それは栄養障害がもたらしている。
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